路線価 昨年比2.3%増

2024年07月02日

今年の路線価 昨年比2.3%増 2010年以降で最高の上昇率 インバウンド回復が影響か

 

国税庁はさきほど、相続税などを申告する際に土地の評価額の基準となる「路線価」を発表しました。

 

今年の路線価の全国平均は去年から2.3%増え、3年連続で上昇。現在の手法で統計を開始した2010年以降で最高の上昇率となりました。

 

都道府県別では29都道府県で上昇し、トップ5は、▼1位が福岡県で5.8%、▼2位が沖縄県で5.6%、▼3位が東京都で5.3%、▼4位が北海道で5.2%、▼5位が宮城県で5.1%となりました。

 

いずれもインバウンドが回復したことが影響したとみられます。

 

場所別では、スキー観光の名所・長野県白馬村のあるエリアが32.1%上昇したほか、台湾の大手半導体メーカー「TSMC」の工場を誘致した熊本県菊陽町のあるエリアが24.0%上がりました。

 

路線価の全国1位は39年連続で東京・銀座の「鳩居堂」前で1平方メートルあたり4424万円、2位は統計を開始して以来初めてとなる東京・渋谷の「QFRONT」前で1平方メートルあたり3224万円でした。「100年に一度」といわれる渋谷の大規模な再開発が影響したとみられます。